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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第10章 求愛猛攻撃ー常務取締役



無駄に広いこのマンションに帰って来ても1人‥
定期的にクリーニングは入れさせているが、基本的に物が少ない。



「・・・
どうせ寝るだけの家だ・・・」


シャワーを浴びた後、すっかり習慣と化した酒を持ち、リビングで一番見晴らしが良い場所に座るのが何時もの癖。


最上階のこの部屋は、見晴らしだけは良い‥
それに何の感想も抱かなくなった俺も俺だが‥‥



「・・・??」


着信?
また仕事の話か??


面倒と思いながらスマホを手に取ったが、表示されている相手を見て気が変わった・・・



「なんだ凪(ナギ)??」



『たくっ、何時も何時も酷い言われ方だな雲母(キラ)‥
わざわざ仕事が終わるだろうまで待って、電話してるというのによ』


「・・・
俺に連絡という事は、何かあったんだろ?」


凪‥‥樹が俺に連絡して来る事は少ない‥
これは表面上、俺との付き合いは切れていると思わせる為。



『悠久(ハルヒサ)‥いや、正確には奏(カナデ)が動いた‥
小鳥遊に目を付けたんだよ奏が、しかも本気と来た、悠久には考えがあるしな、危ないんだよ小鳥遊が‥‥』


奏の行動はともかく、悠久が動く‥
それは本当に彼女の危険を意味する。



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