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第24章 幕間…SS集…④

チャペルから出て、ぐるりと回り込むと、ビーチに降りる数段の階段があって。
俺はニヤリと笑って、由香の手を離し、革靴のまま砂浜に降りた。
ガキみたいに砂浜を走る。
由香は仕方ないな、という感じで苦笑してる。
風が吹いて、由香の顔にベールがまとわりつく。
由香は、自分でベールを外し、ブーケとともに側にいたスタッフに持っていてもらうように渡すと、その場で歩き慣れないヒールを脱ぎ、裸足でビーチに降りてきた。
「昌希!」
「来いよ、由香!」
「言われなくても行くわよ! もう、離れないんだからね‼︎」
由香は、全速力で走ってくる。
そうだ。高校の時、由香は短距離走早かった…
その事実を思い出した時、俺の2メートルくらい手前で、由香が踏み切って、跳んだ。
「うぉっ⁉︎ ちょ、まっ!無茶すんな由香‼︎」
慌てて抱き止めようとしたら、日頃の運動不足が祟ったのか、盛大にバランスを崩して転ける。
「…ったた…もう…無茶すんなよ…」
転けたかのが砂浜だから、怪我はなかったけど。
「…カッコよく抱き止めてよ…」
「無茶言うなよ…何の準備もなしにそんなん出来るかよ…」
2人で、砂まみれで笑った。
でも、挙式からずっと俺たちを撮ってくれてたカメラマンは、流石プロの仕事。
俺がバランスを崩す前の一瞬、由香を抱き止めてるようにも見える写真を、きちんと押さえてくれてて。
挙式と、チャペル前で2人並んだ写真と、砂浜でのオフショットを纏めたフォトブックを、自分たちのと、実家と、深谷さんのウチと、中瀬のじいさんばあさんのウチ、由香のお母さんのウチ、と5冊作って、送ることにした。
俺はニヤリと笑って、由香の手を離し、革靴のまま砂浜に降りた。
ガキみたいに砂浜を走る。
由香は仕方ないな、という感じで苦笑してる。
風が吹いて、由香の顔にベールがまとわりつく。
由香は、自分でベールを外し、ブーケとともに側にいたスタッフに持っていてもらうように渡すと、その場で歩き慣れないヒールを脱ぎ、裸足でビーチに降りてきた。
「昌希!」
「来いよ、由香!」
「言われなくても行くわよ! もう、離れないんだからね‼︎」
由香は、全速力で走ってくる。
そうだ。高校の時、由香は短距離走早かった…
その事実を思い出した時、俺の2メートルくらい手前で、由香が踏み切って、跳んだ。
「うぉっ⁉︎ ちょ、まっ!無茶すんな由香‼︎」
慌てて抱き止めようとしたら、日頃の運動不足が祟ったのか、盛大にバランスを崩して転ける。
「…ったた…もう…無茶すんなよ…」
転けたかのが砂浜だから、怪我はなかったけど。
「…カッコよく抱き止めてよ…」
「無茶言うなよ…何の準備もなしにそんなん出来るかよ…」
2人で、砂まみれで笑った。
でも、挙式からずっと俺たちを撮ってくれてたカメラマンは、流石プロの仕事。
俺がバランスを崩す前の一瞬、由香を抱き止めてるようにも見える写真を、きちんと押さえてくれてて。
挙式と、チャペル前で2人並んだ写真と、砂浜でのオフショットを纏めたフォトブックを、自分たちのと、実家と、深谷さんのウチと、中瀬のじいさんばあさんのウチ、由香のお母さんのウチ、と5冊作って、送ることにした。

