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第24章 幕間…SS集…④

白河 桜子





離婚して、実家に戻って半年。
お母さんの同級生が経営するスナックで、働かせてもらうようになって２ヶ月が過ぎた。
お店は、お正月の間はお客さんが来るからずっと開けてたけど、7日を過ぎると通常営業に戻る。
お店は、土曜日はやってるけど、日・祝は基本お休み。駅前で、会社帰りのサラリーマンが多いから、日・祝はあんまりお客さんが来ないそうだ。
あとは、ママの都合もある。やっぱりサービス業だからって人と完全に休みがズレてたら、人付き合いも難しいじゃない？
雇われなら文句も言えないけどさ、それが嫌で自分の店持ったんだから休みくらい自分で好きに決めたいわよねぇ？とママは笑った。私も、それはそのとおりだと思ったし、日・祝が休みなのは普通に嬉しかった。

お正月も開けた祝日。
夕飯の後、リビングのソファでダラダラと寛ぐ。

お母さんが、おかきと、かなりの確率でウチにある阿闍梨餅をお盆に乗せてお茶を持ってきてくれた。

※ 阿闍梨餅(あじゃりもち) 京都土産の定番。粒あん入りの半生菓子。