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契約的束縛ー羞恥公開調教
第26章 逃走と援護

「とにかく、本当に美波は目覚めないんだな?」
「ええ‥
身体的疲労もあれば、無意識下でも行動は出来ません」
「だとしたら、後は大使館まで一直線だ‥
宮野、落ち着いたら座席に座れ」
「分かってる」
美波の心配が無くなったのなら、ただ目的地に向かって突き進むのみ。
モタモタと移動をしていたら、俺だって寝不足だ、運転がし難くなる。
「向こうに着いたら、もう少し情報が欲しいですね」
「ああ‥‥
朝テレビで見た程度だからな、どうにかなるんだろ仁科?」
「多分ルークが先回りをして、支部に戻っているとは思います‥
戻っているのなら情報収集は易い、ルークの得意範囲ですから」
それも含めて、イタリア大使館という訳か。
とはいえ今一番安全な場所なのも確か、問題はその後をどうするかだが。
「人通り情報収集して判断しないと、先が見えませんので‥」
「それもそうだな」
仁科も俺と同じ考え。
知る事を知ってから次の作戦行動を考える、早い話が軍隊方式。
そう防衛大で習ったのが、まだ身に付いて残っていたようだ。
車は漸く東京都内へ。
後はナビの指示通りに走り、近くなったら仁科が案内してくれるだろう。
都内に入る頃には宮野も座席に座り、未だ気を失っている美波の膝枕になっている。
こっちも漸く気持ちの整理が付いた、そう思う・・・・・

