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第26章 逃走と援護

「本郷さんも、すみません、こんなやり方しか思い付かないで‥」


「いや‥‥
お前が一番辛そうだそ仁科、本当はさせたくなかったんじゃないか？」


俺の感だが・・
仁科が望んで、こんな事をやらせる訳が無い。
他に良い手が思い浮かばなかった、俺はそう見る。



「・・・
そうですね、誰が好き好んで一番辛い方法を選ぶと思いますか？
私がどうにか出来るのなら、とっくにやっています」


「そうだろうな」


「・・・仁科・・・」


「宮野も、一番辛い役を押し付けてしまって‥
ですが全員の安全を考えれば、今の方法しか無かった‥
私にもう少し力が残っていれば、こんな事はさせなかったのに、本当にすみません」


「仁科が一番良い選択だと思ったんなら、仕方無いよ‥
ほら俺って、今回何も出来なかったからさ」


「出来る事があっただろ宮野？」


戦闘力だけが力じゃ無い、今の事は宮野にしか出来なかった。



「これくらいだけど‥」


「仮に俺と宮野が交代してみろ？
俺のこの体格じゃ、後部座席では上手く動けん‥
それに普通に責めるのは苦手だからな俺は、美波を気絶させるまで責めたら、美波を傷付ける恐れもあった」


「全員バラバラな個性ですからね、私も宮野で正解だったと思ってはいます」


適性判断か、仁科もやってくれる。