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契約的束縛ー羞恥公開調教
第26章 逃走と援護

ずっと高速をひた走りなんだけど、段々と景色は単調になって来てしまって、外を眺めているのも飽きてしまう。
(・・やっぱり、眠い)
完全に熟睡している仁科さんに、引きずられている部分はある、とは思う。
もしかして、確信犯的に寝られたのかな?
(でも、熟睡‥‥)
体力不足と飢えもあるけど、眠りの浅い筈の仁科さんが本気で熟睡するなんて。
(もしかして、みんなが居るから??)
だから安心して眠ってしまっている??
(眠いけど、起こせないよね)
一番の問題は、私が如何に寝ないように頑張るかだけど。
誰かを襲うなんて絶対嫌っ!
もう、誰も失いたくないもの・・
だから握り拳を作って、中で皮膚に食い込む程に爪を立てて、痛みで眠らないように耐えてはいるよ。
「・・・・・」
でも、本当に東京まで保つの?
こんな事をしていても、やって来る眠気は止まらない。
誰も話さない車内。
ただ静かに、あまり変わらない景色を見続けてるだけ。
限界が近いのは分かってる、気を緩めれば直ぐ眠ってしまう事も。
だったら仁科さんの言った通り、方法は1つしかない、でも私がそれを言って良いの?
だけど無意識に誰かを襲うくらいなら、私は我慢して宮野さんに頼む方を選ぶ。
それが、みんなを守る方法だったら・・・・・

