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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第5章 改めましてのご挨拶

反対されてるわけじゃないのね?
ならよかった──
「ま~これからの事は二人で相談しながら決めたらいいよ」
うん、そうだね!
久しぶりにお母さんの料理を食べてお酒もすすむ
お父さんも鏡也君もすっかりご機嫌なの!
でもお父さん大丈夫かな?
かなり飲んじゃってるけど…時々眼が虚ろだよ。
最近はお酒は控えてるらしいから飲むとすぐ酔っちゃうんだって。
なのにそんなに頑張って飲まなくても…
「葉瑠、鏡也君のビールが無くなるぞ」
うん…でも鏡也君も大丈夫?明日仕事なのに…
私が心配してるって思ったのか鏡也君はにっこり笑って頷いてくれた。
コクン…(大丈夫だよ)……
分かった、じゃ持ってくるね。
キッチンに行くとお母さんはまだ何か作ってる。
「もういいんじゃない…そんな食べないよ」
「これで終わりよ」
母さんとお喋りしてるとリビングからお父さんと鏡也君の笑い声が聞こえてくる。
アハハ…ハハ
なんかいいな、こういうの。
だって…自分の家族に鏡也君がすっかり馴染んでるんだもん─
うんいいね!嬉しい──
「お父さん楽しそうだね」
クスッ…そうね。
「お父さんの中ではもう鏡也君は息子なのよ」
息子のカズ以上に信頼してるんじゃないかしら…って!
そうだねカズなら携帯ばかり弄って、ろくに話しもしないで部屋に行っちゃうから。
「鏡也君だけよ─お父さんのツマラナイ話を最後まで聞いて笑ってくれる人は……ほんと有り難いわ」
クスッ、やだお母さんったら─
カズはまだ学生だもの…仕方ないよ。
でも鏡也君…それ聞いたらきっと喜ぶよ!
あとで教えてあげよ。

