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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第5章 改めましてのご挨拶

そうだった。ビール買いに出たのに…
きっとお父さん待ってるね!急がなきゃ…


バタン……
「ただいま~ごめんねお父さん」

「どこまでビール買いに行ったんだ?」

ごめんね待ちくたびれちゃった?
「すぐそこなんだけど─公園で遊んじゃって…」

「じゃやっぱりあれは葉瑠の声だったのね」

外から時々笑い声が聞こえて、私の声に似てるなって話してたんだって!

それは私じゃないでしょ!
「そんな大きな声出してないよね?鏡也君…」

「いやブランコ乗ってキャッキャ笑ってたから葉瑠かもよ」

え?やだぁ~

良かったよ。
ご近所に知り合いがいなくて。

「さぁ手を洗ってらっしゃい。少し早いけど食事にするわよ」


───///
4人で乾杯して楽しい食事。

もうお父さんはすっかり鏡也君がお気に入り。
ずっと二人で喋ってる。

「良かったな早く戻って来れて」
「はい、すみません色々心配掛けちゃって」

「その~あれか、すぐ式を挙げたいとか考えてるのか?」

あっその事なんだけど…

「鏡也君の仕事も今は忙しいから落ち着いてからにしようって二人で話してるの!
もうちょっとだけ、先になるかな……」

あっそれにね!
私まだ鏡也君の家族に会ったことなくて

「…大丈夫なのか?もしかして反対されてるんじゃないだろうな─」

違う違うそうじゃない──よね?
もしかしてそれもある?

「あっいや違います。うちの家族も忙しくて…でも近いうちに連れて行きますから…」

お父さんに言われてちょっぴり不安になったけど
鏡也君がテーブルの下で手を強く握ってくれた。

──大丈夫それはないよ──

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