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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第22章 素敵な贈り物

「葉瑠ちゃんって…もしかして結婚してる?」
「…え?…ううん、まだ、」

「彼氏は……いるよな?」
「うんいるよ」
山田くんの質問に何の気なしに答えていた。

春になったら結婚する予定……なんて言ったら自慢してるみたいかな?

〝そうだよな…こんな可愛い娘をほっとくわけないよな!そっかそっか〟

え?あ、アハハ、ありがとう。

「山田くん彼女は?」
「いないよ」
え~まだいないって…大丈夫なの?山田くん

あ、もしかして女の子に興味無いとか?
男の子の方が好きなのかな…

気になるけど…そんな事聞いたら失礼だし…
話題を変えなきゃ

「あ~そうなの……」
えっと……
「……違うよ、俺…そう言うんじゃないから」
!?なにが?

「俺、女の子大好きだから」
突然そんな告白しなくても…

〝ずっと好きな娘がいてさ〟
山田くんはポツリポツリ話し始めた。

やだ♪そうなの?

たくさん告白されても嬉しくなかったんだって
じゃやっぱり…ニヤ

「違うんだって」
「好きな娘からの告白じゃなきゃ嬉しいわけないじゃん」あ、ま~ね。

じゃあ、その彼女は告白してくれなかったんだ可哀想に……って言うかさ。

「自分から告白すれば良かったのに…勿体ない」
山田くんなら絶対OKもらえるでしょ~に。

「そうかな?」うんそうだよ!
「そうなの?」うんだから間違いないって…

「……でも葉瑠ちゃんはダメだったんだろ?」
私だったら嬉しいけど……え?

なんで私?


え?山田くんの好きな娘って……私だったの?

「手紙書いたのに返事もくれないから、フラれたんだと思った」

─私─手紙なんて、貰ってないけど

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