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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第22章 素敵な贈り物

「俺、下駄箱に入れたっしょ」下駄箱……
そう言えば
『好きです。体育館の倉庫で待ってます』
山田くんだったの?
イタズラだと思って捨てちゃった。
だって、名前も書いてないし…いつ待ってるのかも書いてないし…それじゃ分かんないよ。
しかもノートの切れ端に書いてあったような…
「はぁ、そっか…俺緊張し過ぎて…きっと書くの忘れたんだ」
山田くん落ち込んじゃったのかな?
深くため息をついて一点を見つめてる!
「おい、山田久しぶりだな」バシッ
びっくりした。
あ、山田くんの肩を叩いたのは敏之くんだった。
「は?なんだお前かよ」
「憧れの葉瑠ちゃんと話せて良かったな」ニヤ
ちょっとやだ。
「え?お前なんでそれを」
クスッ…「や~まだくん?」
あ、いつの間に?
後ろに英美ちゃんがいた!やだみんなも…
私達の回りにみんな集まって来た。
周りを見回す山田くんと私。
「みんなね、山田君のマドンナは葉瑠だったって知ってるわよ」え?
英美ちゃんがね…こう言うの。
当時の山田くんは私ばっかり見てたって!
「いっつも山田君は葉瑠しか見ないんだもん。可愛い娘に呼び出されても嬉しそうじゃないし、葉瑠が男の子と喋ってると、もう不機嫌で……」
「「そうそう」」ウンウン
「そういえば、歩きながら見とれてて先生にぶつかってたよな」ハハハ
「………///」
なんだか私の方が恥ずかしくなってきた。
みんな教えてくれたら良かったのに
「私、葉瑠に言ったことあるわよ?山田君に告白してみたらって、なのに全然言うこと聞かないから」
(私なんてムリに決まってるでしょ?)
だってそれは……

