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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第22章 素敵な贈り物

おせちもバイト代も有り難く受け取ったから
もういいよ、帰ってもらって…
1人でゆっくりしたいんだけど。
「これじゃ3人で食べれないでしょ?」
いや食べれるから……え、3人?
「お前メールで明日行くって言ってたけど、どうせ来る気ね~だろ?だから俺らが来てやったんだよ」
いや、夜になったら行こうと思って……はないけど
「1人の正月じゃ寂しいだろう?」
それは…そうだけど…
だからって押し掛けて来なくても…
「ほら、お財布しまって…あ、見つかったの?」
は?
「このお財布でしょ?クリスマスプレゼント」
ん、あぁ~そうだけど!
夕べ帰って来て携帯と一緒にテーブルに置いたままだった。
でもなんで知ってるわけ?
「無くしたって言ってたでしょ?」
それは葉瑠の話だから
「これは兄貴達から貰ったんだけど…」
「え、でも葉瑠ちゃんが………え?」ん?
「ぁ……ううん、何でもない、ごめん私の勘違い」
なんだ?へんなの…
洋子さんは俺から眼を逸らし空き缶を持ってキッチンへ…
〝洋子どうなってんだ?〟
〝さ、さぁ…〟
ヒロちゃんと洋子さんはヒソヒソ話。
なんだよ、何かあるわけ?
「ねぇ、洋子さん「ほら、鏡也君はお風呂でも入ってサッパリしてきて…準備しとくから、ね?」
いや、でも
「早く行きなさい」
あ、はい!
……//
チッ、なんだよ強引だな!
洋子さんに無理やりリビングを追い出された。
仕方ない風呂入るか…
着替えを取って風呂に行こうとしたんだけど…
ドアの隙間から二人の話し声が聞こえてきた。
〝ねぇあのお財布って…〟
〝兄貴からって言ってたな〟

