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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第3章 葉瑠は俺んだから……

「おい、なにやってんだ」
ガタン。キャッ
へ?「葉瑠、大丈夫か?」鏡也君…
よかった戻って来た。
私の目の前には鏡也君………あれ?─稜さんは─
頭を傾げて鏡也君の後ろを見ると壁に凭れた稜さんがいた。
もしかして鏡也君が突き飛ばしたの?
「こいつになにかされた?」
ううん、大丈夫何もされてないけど。
「テメェ……あっ…成宮」
顔を上げた相手を見て稜さんだって鏡也君が気付いた。
お互い無言で睨み合ってる。
「鏡也君…大丈夫だから、もう帰ろ」
こんなとこでケンカしたら騒ぎになる
ねぇ帰ろ。
腕を引っ張るのにそこから動こうとしなくて─
「アンタが葉瑠ちゃんの彼氏か、へ~」
〝ほんとにいたんだ!〟
稜さんはまるで鏡也君を挑発するように口角を上げて笑うの。
「葉瑠ちゃんの彼はずいぶん乱暴だね、俺がケガでもしたらどうしてくれんの?」
「葉瑠ちゃんいいの?こんな彼氏で─」
それに──
「大事な彼女をひとりにしたら攫われちゃうよ」
「……クッ……そうだな──お前みたいな頭のおかしいヤツが多いからな」
あの、二人とも──落ち着いて!
ザワザワザワザワ
『なに、あのイケメンは?もしかして修羅場ってやつかな?』
あっほらっ─どんどん人が集まってくる。
どうしたらいいの?
『なんの騒ぎ?』
『成宮稜と彼女だって、ほらっチラシの…』
クスッ「ほらっみんな葉瑠ちゃんの事、俺の彼女だって思ってるよ」
ジロッ……その一言に鏡也君の顔色が変わった。
いきなり私は鏡也君に腕を掴まれ引き寄せられた…
え?鏡也君…なにするの?

