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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第3章 葉瑠は俺んだから……

「……ンッンッンッンンンン……」
『キャー『キャーキャー、うわっ!ヤバッ』
突然のキス。
こんな所で、しかも大勢の人が見てる前で……
「プハァー、ハァハァ……鏡也君…」
「ごめん、みんなに分かってもらうにはこの方が早いと想って…」
ううん─いいんだけど!
「行くよ」うん。
好奇な眼に晒されながら鏡也君に手を引かれ会場の出口に向かう。
私達は背中越しに沸き上がる声を聞きながら──何とか会場を抜け出した。
「ごめんな、葉瑠も連れて行けば良かった」
しかもみんなの前でキスなんかしちゃって─
「葉瑠は俺のなのに──みんなアイツが葉瑠の彼氏だって思ってるから我慢出来なくなった─」
「クソッ、腹立つわ!」
何も無かったから…気にしないで。
ちょっと恥ずかしかったけど、私…嬉しかったよ!
─*☆♪
コンサートが終わると食事もそこそこに鏡也君が帰ろうって……
何考えてるの?
話し掛けても何かを考えてるようにうわの空──
部屋入った途端に激しく唇を奪われ押し倒された。
「んっ…ハァ、はるっ、クチュ、クチュ─」
んっんんん、
プハァ「鏡也君…どう、したの?」
「………ごめん嫌か?」
ううん、そうじゃないけど。
不安なの?─強く私を抱きしめてくる。
そっと鏡也君の首に手を廻し頬をすり寄せた。
「ごめんね…鏡也君…」
「なにが?」
クスッ、葉瑠が謝る事ないだろ?
だって……私に隙があるから怒ってるんでしょ?
「…あっいや怒ってる訳じゃないよ!ごめん」
鏡也君はきっと私のバイトを気にしてるんだ。
また稜さんに会う事になるから──

