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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第3章 葉瑠は俺んだから……

『うそっ…人違いでしょ』
『でも、あれは絶対そうだって』
『え~?あっ、うんそうかも』ザワザワ ザワザワ
チッ!「あ~あ残念」
は~助かった。もう稜さんったら冗談キツイよ!
これ以上騒がれたら困るでしょ?
もう鏡也君も戻ってくる頃……
稜さんと一緒にいるとこを見つかったら大変。
早く行ってください。 ほらほら…行って!
「仕方ない帰るか、じゃね、葉瑠ちゃん」
ロビーに向かって歩き出した稜さんの背中を見て
ひと安心。
あ~ビックリした!
稜さんの背中越しに…鏡也君の姿を探すけど……
う~んまだ来ないな!
すると………
『あれっあの娘、チラシの子だよ…』
『あ~ほんとだ』
は?チラシって……もしかして、私の事かな?
『やっぱり稜くんの彼女だったんだ』
周りからそんな声が聞こえて来た──
え?私?──違う違う。全然関係ないから
すると歩き出してた稜さんが振り返ってこう言うの
「葉瑠ちゃんの事、彼女だって!……俺達お似合いってことだね」
「………///」
わざわざ私のところに戻って来て腕を掴んできた。
「行こ、ここにいたらもっと騒がれるよ」
え、え?困るよ!鏡也君を待ってるんだから!
稜さんは私の手を引っ張って歩き出した。
「稜さん待って……」
必死に訴えるのに止まってくれなくて……
しかも人がたくさんいるロビーに向かって行くから…もっと目立つでしょ?
大きな騒ぎになったら困るでしょ?
『ほらっ、やっぱりそうだ。こっち来るよ』
『キャーほんとだ』
やだ、困るどうしよ!

