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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第11章 外側と内側

「「こんばんはマスター」」
店の扉が開いて入って来た双子‥
双子と言うだけあって、挨拶する息もピッタリ。
「ああ来たね‥
紹介するよ、こちら杉田さん‥
そしてこちらが、一花さんに二湖さん」
「はじめまして一花です」
「二湖です」
「杉田です宜しく‥
とりあえず何か飲むかい?」
「「はーい」」
本当に、どっちがどっちなのか分からないくらい‥
長いストレートの髪も、服装も2人揃って同じ‥入れ替われてたら判断がつきにくい。
「いっちゃん何飲む?」
「にーちゃんは?」
「イチゴ系のカクテル」
「同じー!」
(何をするのも一緒‥ね‥‥)
双子には不思議な波長があるという‥
主義趣向性格‥面白い程に同じに近い‥とも言われるが、実際に見たのは初めて。
「じゃいただきます」
「いただきます」
「ああ・・・」
ともかく乾杯とグラスを掲げて、此処からこの双子の猛攻撃が始まった。
「杉田さんって幾つなんですか?」
「いっちゃん22~3くらいだと思うなぁー」
「うん、それくらいだと思う」
「まあ‥それくらいかな?」
本当は28才‥
この見た目だとこうなる。
「じゃ、いっちゃん達の2個か3個上なんだ」
「じゃ、勿論独身だよね?」
「ああ・・・」
「背が高くてカッコイいし、マスター良い目してるー」
「してるー」
既にどっちが話してるのか分からない‥
双子パワー侮りがたし。
「まあまあ落ち着いて‥
杉田さん困ってますよ?」
「私?
まあ‥多少は‥‥」
困るというか、迫力に圧倒されてるというか‥
双子のテンションに既に付いていけなそう。
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