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第11章 外側と内側

そう決定を下したのは会長だ、そこにどんな意味があろうとも、あの頃の私は高校と‥そして彼女と一緒に居てあげたかった。



「普通は立場を利用したスタートですね‥
ですが１社員の方が後々の本人の為、普通立場ある家柄ではなかなか出来ません」


「内側では私の他にも居るがね‥
あっちは別問題だったか‥‥」


朔夜叔父も１社員スタート‥叔父の場合は素行が悪過ぎ‥暴走族の頭からの転身だったから、１社員スタートしか無かった‥らしい。



(父は確か取締役スタートだった筈)


皇と同じく取締役スタート‥
父の場合は、時期後継者筆頭という立場もあった為、この地位からのスタート。


早乙女も色々問題だらけ・・・



「意外です‥
内側より外側の方が立場を利用しているとは‥」


「内側は問題児が多いんだよ‥
私も言えない口だけど、更に困ったのが多少‥‥一番はあれかな？悪意の無い問題児‥当人は無自覚だからね」


恵美里叔母‥
本人に取っては普通の行動なのだが、周りから見ると、ほぼ爆弾に近い早乙女１の問題児。



「かなり個性的で‥」


「内側は全員個性的だよ‥
クセが強いとも言うけどね、それが内側なんだ」


多分‥父が一番普通の感覚ではなかったのか？
今更ながらそう思う。



「ああ来ました‥」


「分かるのかい？」


「１Ｆに監視カメラがありますから」


「なるほど・・」


伊達や酔狂で、この場所で店をやっている訳では無いか‥


これは本当に、東京での取引を思い出してしまう‥
今はもう移転して全く別の場所、捕まらない為の策‥それはそれで良いと思う、私は移転先を聞くだけ。



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