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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第11章 外側と内側

「私の知っているお客様を紹介します‥
双子なんですが、仲の良い姉妹ですよ」
「そっちね‥
まあ‥構わないが、一夜だけになるとは‥‥思う」
「全てそうでしたね‥
向こうにも、そのように連絡を取りますから心配なく・・・」
「そうか・・・・・」
相変わらず、一度抱いた女に興味が持てない‥
これはもう性格なのだろう。
「少し変わったクセの持ち主なんですが‥
命令する事に慣れている杉田さんなら大丈夫かと‥‥」
「???」
「双子ですから性格も性癖も同じらしくて‥
命令されるのが好きらしいです」
「・・・
そういうのは初めてかな?
ああ‥随分前に仕事関係で何度かあったか‥‥」
取引の為に‥
だがあれは本当に仕事の延長線で、プライベートでそういうのは一度も無い。
「どうしますか?
嫌でしたら別の女性でも‥‥」
「たまには面白そうだ、それに双子ね‥
そんなのも悪くないが、良いのかい?
店が女性を斡旋して??」
「今回は特別です‥
向こうからも、良い男が居たら紹介してと、言われていただけなんですがね」
「なるほど‥
本当にgive-and-takeだ」
「了承という事で‥
連絡を取って見ます」
マスターはカウンターの中から裏へ‥連絡を取っているのだろう。
こちらは、マスターから渡されたメモ用紙をヒラヒラさせて渋い顔・・
(・・何時まで続くのかね、この悪習は・・・)
クラスター社だけが早乙女じゃ無い‥
このメモ用紙に書いている人物の親のように、早乙女の名を使って、独立企業をしているのも沢山居る。
何処まで行っても早乙女‥
確かに国内、早乙女の名と権限は強い。
だからこその悪習だと思う、早乙女の名を使えば何でも通るという悪習。
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