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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第11章 外側と内側

「葬儀??
・・なるほど、杉田さんが何者かは分かりました‥
ただ、少々年が合わないと、可能性は排除していましたが」
「・・・ふぅ‥
少し話し過ぎたかな?
この見た目ね‥‥確かに年から見れば若作りなのは認めるよ‥
表向きはまるっきり違うけどね」
話し方をプライベートに戻し、困って下ろしている髪を引っ張る‥
20代に入ってから、見た目変わらず‥これだから、この姿で仕事が出来ない。
「噂で年齢くらいは‥
とても本人だとは思えない‥違いますか?」
「年齢すら正式公表されていない筈‥
まあ‥蛇の道は蛇と言うところかな?
この話は目処か付いたら、直ぐに実行に移すよ」
「ええ、何時飲みに出るか、それは本人しか分かりません」
「まあね‥
それと‥外戚が邪魔と言うのなら、私も此処に来るのは不味いかな?」
外戚では無く本家直系‥
外戚ですら煩わしいのなら、私も出入りはしない方がいい‥
かなりこの場所が気に入ってたが、仕方無いだろう。
「・・・
お客様は杉田さんです、早乙女とは何も関係の無い‥
それに杉田さんは、店の害になる事はしない‥それくらいは分かります」
「すまんね‥
出来たら、それで押し通したいんだよプライベートは・・」
気を使うつもりが、気を使われたか‥
伊達に客商売をしている訳じゃない。
まあ‥あまり顔を出す方でもなし‥
この程度で十分なのだろう。
「ですが、こちらだけ何かをして貰う訳にはいきません‥
give-and-take‥この世界はそれで成り立っていますから」
「give-and-take‥
私の仕事では、少し無縁の言葉に近いがね」
夜の商売ならではなのか?
意外に、客商売は横の繋がりは広い‥
そうしないと生き残れない、そうとも言うのかも知れない。
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