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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第11章 外側と内側

「さあ・・
本筋では無くとも、外戚だとて上下関係はある‥
簡単な事‥手駒を使い、早乙女だと威張り散らして遊ぶ姿を撮影し、本家外戚全てに流してやれば良い‥‥
世間的体裁を重んじる早乙女だ、知られれば遊ぶ事も出来なくなるだろう」
「・・自信家ですね」
「自信では無く確信的だ‥
出来る‥そう思うから話したまで、乗るかはマスター次第‥‥
勿論マスターの事は伏せるがね」
別に私的には放置しても良い話、決めるのはマスター・・さて、どちらを取るか・・・
「この店だけというのも‥‥」
「まさか‥
この辺一帯全てになるだろう、ただし証拠を掴む為に、一度くらいはこの店に来るかも知れんが‥
そこは確率論‥どの店に行くかなど私でも予測は付かん」
「・・・そうですね‥」
マスターは暫く考えた後、メモ用紙とペンを取り出し、何かを書き始めた。
それをただ黙って見ている私・・
書き終えたマスターは、私に向かってメモ用紙を差し出した。
「・・なるほど‥
確かに外戚の中でも、気難しく面倒な人物の‥‥息子か‥
親に似て権力馬鹿とは・・・」
「本当に凄い言いっぷりですね‥」
「ああ・・
私は外戚連中が嫌いでね‥
この親‥‥確かクラスター社とは関係無い企業の社長だった筈、息子の不祥事が明るみに出れば都合が悪いだろう、簡単に上手くいく」
「・・・
内側だと言うのに、ある種の憎しみさえ感じます‥
そこまで嫌いですか・・」
「元来好きでは無い‥
欲と玉の輿しか狙わん愚かな連中‥それが早乙女外戚の実態‥‥
葬儀の時でさえあんな・・・・」
最低な女共‥
外戚は、近親婚で玉の輿しか考えていない愚かな連中。
私があまり表向きに出ないのもこの為‥
そんな外戚連中に付き合うつもりは無い。
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