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第11章 外側と内側

「・・・はぁ‥‥」


また・・・


考えを振り切って、別な方に目を向ける。



(少し溜まった・・・)


ＯＳ基本は独立式‥
特許も下り、前と同じようにKIEIで出して、商標権も取った。



「どの企業を選ぶべきか・・」


モニターに映るのは、昔作ったエッジ社に、プログラム使用契約を結びたいと来ている企業一覧。



「・・・NASA？
米国がわざわざ？？」


面白いのが舞い込んで来たとは思う‥
NASAは米国国家直轄、これはもしかしたら、大口取引になるかも知れない可能性も・・・



「こちらの言い値で取引するなら考えるがね‥」


意外にKIEIの名は、世界的に有名‥
このプログラムも、米国の方の特許登録が終わった途端、ご覧の有り様で、こちらは選ぶのに一苦労。



「なるべくなら、有効的に使ってくれる場所を‥‥」


１０年以上苦労して作ったプログラムだ、やはり使えるべき場所で使って欲しい‥それくらい思っても良いだろう。


そう考えたら、NASAは一番好都合‥
余計なのを抑える為にも、NASAと契約を結ぶか？


始めは、企業買収の資金源と思ったが、現状から考えればあまりその必要が無い。


既にそれだけの資金は確保してある‥
それに、これ以上買収して子会社を増やすのもどうかとも思う。


あまり大きくなり過ぎて、子会社共々と共倒れじゃお話しにならない。



「・・・セーブの方向だろう・・・」


そろそろ洗い出しを掛けて、ふるいに落とす事も考えなければ‥
本音は、本社が持つ子会社の方を落としたい、業績悪化の子会社が多過ぎるからだ。



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