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エリュシオンでささやいて
第8章 Staying Voice

「あたしも好き。須王……じゃないと、嫌っ」
すると彼は嬉しそうに笑って、顔中にキスを降らせながら、繋がったままであたしを、パソコンが乗っている机の上に寝かせた。
あたしが痛くないように、抱きしめるような形で彼の腕の上にあたしの背を置く彼は、パソコンが揺れるくらい、ずぅんずぅんと根元まで深く突き上げてくる。
「ひゃ……っ」
「お前、奥が好きだろ。すげぇ悦んでる、お前の中」
「須王が……いっぱいで、嬉しい……」
「……っ、アホ! だから不意打ちはよせって!」
彼は、いつもの余裕ぶったクールさを捨てて、素の……あたしと同い年の顔を見せてきては、顔を歪ませ悦楽の波に取り込まれないように、耐えているようだ。
やがて、動きが激しくなり、彼の声も荒くなる。
すべてを晒しながらも、切なそうな顔であたしに微笑みかける須王が、愛おしくて。
「柚……、俺……イキそう。お前は……? ついてこれる?」
「うん、う……あああっ、激しい、激しいよ、須王」
ぎゅうぎゅうに抱き合いながら、それでも彼の律動は容赦なく。
どこまでも須王に包まれて、幸せで泣いてしまった。
「んん……須王っ、ああ、イキそう。ああ、なにか来た、ああああっ!!」
手をぎゅっと握られ、口づけをされて。
その間に、彼も追いついてきたのだと感じて嬉しくなった。
……この時のあたしは幸せ一杯で、予感すらしていなかった。
彼のパソコンに入っているのが、なにかなんて。

