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《愛撫の先に…②》
第9章 処方箋
『君は話をはぐらかそうとしているのか?陽子さんという女性は女として好きですよ、何を質問しても的確な答えが返ってきてレッスン中のメールは実に楽しかった』
結城はフフッと笑った。

陽子を好き…?
結城さん陽子には遥斗くんがいるのを知っていてもそんな事っ…
あたし陽子を憎みたくないけどこんな言い方されたら陽子と親友でいられなくなる…

『あたしに内緒で2人でそんな事……』
奈々美はうつむいて布団を握りしめた。

大きなため息、スマホで時間を確認しテーブルに置くかすかな音それらは結城によるイライラをしずめる為の動作だった。

『君へのレッスンメールがいかがわしい事なのですか?では隣の人が俺の肩に手をかけパンプスを履いているのを観たなら君はこれがいかがわしいと思うのですか?』
やや早口になる彼は数カ月も前のレッスンメールをもいかがわしいと責められるのは納得がいかないという口調なのだ。

『結城さんの肩に手をかけ靴を履いてるとかその瞬間をみてもいないことであたしを責めるの?』
奈々美も納得がいかない。

『……ほら怒りましたね?これと同じ事を君は俺に言っているのです、たかだかメールでしょう君が男に慣れる為のレッスンを相談していたというのに…度々メールの中でも彼氏の名前はあがっていて察するに陽子さんの良い人?と質問すると当たりと返ってきてあの明るさは羨ましくなります』
彼はまたフッと笑う。

『陽子と翔子さんとどっちがいいの?結城さんがそんなんだから周りの女の人が放っておかないんだわっ』
奈々美は今や憎しみを込めて結城に向かって叫んでた。

『俺の仕事はホテルマンです、君から言わせたらすべてのお客様にいらっしゃいませと微笑みかけたら俺はそのお客様に気があると思うのですかっ?』
彼は立ち上がり両手で髪をくしゃくしゃにした。
タバコをたしなむ人ならこの場合タバコをスパスパと吸うのだろうが結城は吸わないので自分の身体の何処かで怒りを落ち着かせている。

『わけのわからない質問をしないで、そんなに頭よくないのに…』
奈々美は横を向いた。

『初対面の人に笑いかけたら君は俺がその人を好きだと勘違いするのかという内容です…翔子も陽子さんも良い友達、翔子は将也の妻・陽子さんには彼氏がいる…それが俺の答えですっ』
落ちついてきたのか髪をゆっくりかきあげフーッと息をはいた。
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