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サキュバスちゃんの純情《長編》
第2章 週末の終末
最後まで、私の中と唇を味わって、宮野さんは嗚咽混じりの言葉で、セックスを終えた。
「……ありがとう」
「うん」
「最後に、好きって、言ってくれて、ありがとう」
何度も口付けられる頬や額。徐々に柔らかくなっていく楔。
「あかり」
私を見下ろして、宮野さんは、笑った。
「さよなら」
触れるだけのキス。少ししょっぱい、最後のキス。
こちらこそ、三年間、ありがとう。
本当に、ありがとうございました。
さようなら、宮野潤さん。