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サキュバスちゃんの純情《長編》
第2章 週末の終末

「んっ、ん、あ」
「あかり、かわいい。おしり突き出して、エロい」

 深く浅く、宮野さんは自らの欲を打ち付けてくる。
 腰をつかむ指の熱が好き。犯されているみたいで、たまらなくエロい。

「潤、に、犯され、てるっ」
「そう、あかりを無理やり犯してるの」
「あ、ん、んっ、きもち、い」

 気持ちいい。正常位も後背位も、好き。
 そこに、愛も心もなくても。
 体だけの繋がりであったとしても。

「……あかり、イキそう」
「いいよ、中にっ」
「最後は、あかりの顔を見ながらイキたい」

 ずるりと熱が引き抜かれる。膣が快楽を求めて切なくひくつく。
 くるりとひっくり返って、宮野さんを見つめる。泣き出しそうな顔で、宮野さんは。

「あかり、好き……好き、だった」

 溢れる蜜口に亀頭を宛てがって、泣き出しそうな顔のまま、宮野さんは体重をかけてくる。

「っあ……」
「あかり、愛してる……愛してた」

 過去形。
 宮野さんにもわかっている。これが最後のセックスで、決別のセックスだと。

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