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サキュバスちゃんの純情《長編》
第2章 週末の終末

「じゅ、んんっ」

 触って欲しい。
 舐めて欲しい。
 挿れて欲しい。
 歯列をなぞり、口蓋を撫でる舌に、あなたが欲しいと伝える。
 あなたの、体が、精液が、欲しい。

「あかり」

 我慢できなくて、膝で宮野さんのズボンの真ん中を撫で上げる。閉じられたファスナーの奥で、硬く屹立した雄の存在を感じる。膝でもわかるくらい、熱い。
 早くそれを突き立てて欲しい。強く、深く。乱暴にしていいから。
 お願い、挿れて。

「もう我慢できないの?」

 うんうんと頷くと、宮野さんは苦笑する。

「あかりはえっちだね。でも――」

 乳房を覆っていた暖かい手が、消えた。

「最初は指で我慢して」

 するりとフレアスカートの中に腕が差し込まれ、ショーツ越しに秘所を撫でられる。その湿り具合に、宮野さんは笑う。

「すごいよ、あかり」

 くちくちと卑猥な音がする。私から漏れ出た蜜が宮野さんの指を汚し、彼の指が私の腰を揺らす。
 クロッチ部分が引っ張られ、間を割って、宮野さんの指が、挿入ってくる。直接秘所に触れられる。ぬるぬるとだらしなく蜜を生み続ける割れ目に指を宛てがい、宮野さんは目を細めて笑みを浮かべる。

「濡れすぎ」
「だっ、て」
「キスしかしていないよ?」

 そのキスが原因の大洪水なんです!
 恨みがましく宮野さんを見上げると、指を舐めている。舐めて。舐めて!?

「っ!?」
「おいし。もっと欲しい」

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