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サキュバスちゃんの純情《長編》
第4章 過日の果実

「あかりの肌、スベスベ」
「温泉のおかげかな」
シュルと細い帯が解かれる。
淡い藤色の浴衣の衿下を割って入ってきた指に、太腿が撫で上げられる。
衿の縁の部分に舌を滑らせて、鎖骨から胸の谷間へ熱を動かしていく。
「せんせ、布団で」
「布団で?」
先生をぎゅうと抱きしめて、布団で抱いて欲しいと願う。畳の上でもいいけど、背中とか腰がちょっと痛くなる。
せっかく布団が敷いてあるのだから、少し歩いて、その上でセックスをしたい。先生と布団でする機会はなかなかないから。
「布団で――犯してよ」
私のお腹はもういっぱいだけど、先生の性欲も処理してあげないと。ね。
「あかりっ」
湯川先生には効果てきめんの言葉だったらしく、彼は喜びながら私を抱きかかえて布団へと連れてきてくれた。
器用に掛け布団を除けて、布団に背中から着地した瞬間に、先生からキスの雨が降ってくる。
「もう一回、言って。今の」
そう、切なそうにおねだりされたら、応じないわけにはいかない。
「望、私を――いっぱい犯して」
先生の浴衣の衿下から覗くボクサーパンツの中は、硬く屹立している。
今日はあと何回できるかなと算段しながら、明日は少なめにして欲しいなと願う。
じゃないと、私、壊れちゃうよ。

