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サキュバスちゃんの純情《長編》
第4章 過日の果実

「あかりは飲まない?」
「こないだ焼酎ロックで意識失ったよ、私」

 烏龍茶を飲みながら苦笑する。あのときは、焼酎ロックの前に何杯かチューハイを飲んでいたのだけど。

 天ぷらはつゆと塩が準備されていて、悩みながら……両方楽しむことにする。塩のほうが好きかもしれない。

「……会社の飲み会?」
「うん」
「男もいたの?」
「先生、妬いてる?」

 男がいたどころか、男の人に家まで送ってもらいましたけど。送り狼的なことは何もありませんでしたけど!

 あ、シャコ酢だ、シャコ酢! 身からじわりと甘酸っぱい酢が溢れてくるのがたまらない。酢の物が苦手な先生から、シャコ酢をもらって食べる。 

「……普通、妬くよね」
「そう?」

 セフレが他の男と接触するのにいちいち妬いていたら、身が持たないよ、先生。

 うぅ、お腹が苦しい。旅館でのご飯ってこんなにたくさん出てくるのか……少ないよりはいいのかもしれないけど、私には多すぎるので、先生に食べてもらう。

「ほんとは俺だけにして欲しいよ」
「はい、先生、あーん」

 テーブルの対面、促されるまま口を開けた先生の口に、アワビの刺し身を差し入れる。私も食べると、弾力がありコリコリしている。貝はそこまで得意ではないのだけど、美味しい。

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