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サキュバスちゃんの純情《長編》
第4章 過日の果実

「先生、出す?」
「いや、あとの楽しみに取っておくよ」
「はぁい。じゃあ、抜くね」
完全に抜く前で腰を止め、キスをする。膣口で亀頭をいじめて、先生から声が漏れたところで、深く腰を落とす。ザブンと大きな波が立つ。
「っ、あ……あかり」
「ん、気持ちいい?」
「気持ち、い……抜くんじゃなかったの?」
「先生の白いのを、ね」
「ダメだって。夜できなくなっ……っ、あ」
もう一度同じように深く繋がりを求めたあと、ゆっくりと肉棒を引き抜く。
夜できなくなっちゃうのは、困る。ここは先生の体を休めさせてあげなくちゃ。
切なそうな表情の先生が私を見上げて、そっと腰を引き寄せ、お腹にキスをする。ん、くすぐったい。
「あかり」
「ん?」
チリと小さく痛むお腹に、赤い花びらが散らされていく。湯に濡れたキスマークは、何とも扇情的だ。
「……ありがとう」
俺を受け入れてくれて? 旅行に来てくれて?
先生の言葉の意味なんて、理解しなくてもいい。きっと。
「せんせ、浴衣着よう、浴衣。で、ご飯食べたあと、ゆっくり布団で……脱がせて?」
「脱がせるだけじゃ、ねぇ」
「じゃあ、脱がせて、中身を食べて?」
「ん、そうする」
ザバリと湯川先生が立ち上がって、額にキスをしてくれる。
「……毎日、こんな幸せだったらいいのに」
先生の呟きは聞かなかったことにして。
濡れた床をゆっくり進んで、脱衣所へと向かう。風が涼しくなってきた。
ほんと、露天風呂は、いいなぁ。

