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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第4章 ♭切ない別れ♭
「美海、お願いだ。どこにも行くな」
「判った。私はどこにも行かない、だから、安心して、あなた」
 美海が言い聞かせるように囁く。
 琢郎の蒼白い顔にわずかに赤みが差し、あからさまな安堵の表情が浮かんだ。
「良かった、俺は美海がいないと駄目なんだ。お前がいなきゃ、駄目になる」
 琢郎はまた同じ科白を繰り返した。
 しばらく身体を震わせていたかと思うと、やがて、彼はコテンと床に転がり鼾をかいて眠ってしまった。
 美海はしばらくの間、床に座り込んで琢郎の寝顔を見つめていた。無防備な子どものような表情。
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