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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第3章 ♭ミュウとシュン~MailsⅡ~♭

「実際、切別っていう地名が縁起悪いっていうんで、恋人たちには敬遠されている駅なんだ。M町も遊泳禁止になるほどキレイな海があるんだし、何とか観光地としてもっと集客できないかなと躍起になってるんだけどね。この切別岬の伝説が有名なだけに、かえって邪魔になってるというのが皮肉な現状さ」
その話は何故か、美海の心に礫(つぶて)のように投げ入れられ、深く深く沈んでいった。
何故か不吉な予感がしてならなかった。
シュンと自分もいずれは切別岬の男神と女神たちのように、儚く別れるしかないのだろうか?
想いに浸っている美海の耳をシュンの声が打つ。
「今度の土曜日、I町に行かないか?」
その話は何故か、美海の心に礫(つぶて)のように投げ入れられ、深く深く沈んでいった。
何故か不吉な予感がしてならなかった。
シュンと自分もいずれは切別岬の男神と女神たちのように、儚く別れるしかないのだろうか?
想いに浸っている美海の耳をシュンの声が打つ。
「今度の土曜日、I町に行かないか?」

