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神さま、あと三日間だけ時間をください。
第3章 ♭ミュウとシュン~MailsⅡ~♭
「哀しい話ね」
 美海は遠い神世の昔、繰り広げられた壮絶な愛の闘いに想いを馳せた。二人の男神のどちらをも選べなかった女神の哀しみ、自分たちの烈しすぎる愛が愛する女神を死なせてしまったのだという男神たちの嘆き。
 胸が切なくなるような話だ。
 美海が黙り込んだのを見、シュンは心配そうに言った。
「この駅名をミュウが気に入っているみたいだったから、俺も話そうかどうか迷ったんだ。やっぱり、言わない方が良かったかも」
 シュンは午後の陽射しを反射する海を眩しげに眺めている。
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