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禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸
第16章 平穏と秘密

徐に立ち上がった紀永さんは、立派な作りのサイドボードから鍵らしい物を取り出した、それにカードらしき物も。
「1つは美紀が持っていなさい、きっと何かの役に立つから」
「うん・・・」
受け取ったのは鍵とカード、紀永さんも同じ物を持ってる。
これが役に立つ?
どういう事だろう??
「じゃ行こう」
ぁたしを促して、紀永さんが向かったのは1階…
それも、屋敷の端っこに近い場所。
そこに扉が1つある…
紀永さんは、持っている鍵を使って、その扉を開けた。
「半地下になっているから気を付けて…
それと、扉を開けたら必ずカードでセキュリティー解除‥いいね?」
「うん……」
鍵は勿論扉を開ける物で、カードはセキュリティー解除の為の物だった。
灯りは扉を開けたら自動的に点くらしい…
階段を下りた先は長い通路、そして……
「マウンテンバイク??」
「後ろ乗れるかい?」
「あ…
うん、大丈夫」
紀永さんが前で、ぁたしは後ろで立ち乗り…
その状態で、マウンテンバイクは軽快に走り出した。
「少し距離があるからね、この方が楽なんだ」
「随分長いね…」
「ああ…
屋敷の敷地内から出るから…」
「へ!?
屋敷の外??」
走るマウンテンバイクに揺られながら、ぁたしと紀永さんはお喋り…
それなのに全然ブレない走りっ振り、結構な距離なのに、後ろにぁたしを乗せて体力あるなぁ……
「屋敷の正面から出入りすると、何かと目立つし面倒だから、こっちの方が良いんだ」
「どこ??」
「着いたら分かるよ」
直線だけど長い通路を走った先は………壁??
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