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聖杏学園シリーズ ー囚われの少女達ー
第12章 イチャラブ 編 1-1

「心愛ちゃんも秘密を守れるかな?」
「・・・うん、大丈夫」
顔を向けて答えた私に、琢磨君は今まで見たことが無い、いやらしい眼つきで言った。
「それじゃ、これからも2人だけの秘密にしていこうね」
その眼つきは一瞬でいつもの爽やかなものに戻ったけれど、言葉には何か引っかかる物を感じてしまった。
何か変?気のせい?考えすぎ?・・・分からない・・・
戸惑っている私の手を引きながら、出口に向かって行く琢磨君は笑顔で言った。
「嬉しいよ、心愛ちゃんと2人で秘密が持てて。絶対にバレないようにしていこうね」
「う、うん・・・」
心はどこか晴れない。隅っこの方に黒雲が漂っているようだった。
出口の明かりが見えても、嬉しさで駆けだす気分になれない。
「ね、ねえ・・・琢磨君・・・」
不安でハッキリと聞きたくなる。これってここだけの話だよね?これっきりだよね?
そう聞きたかったのに、その時間は無かった。
出てきた私と琢磨君を見て京一と梨乃が駆け寄ってくる。
琢磨君は私の手をすぐに放して梨乃を抱きしめ、私も京一に抱き締められた。
その途端に全身の力が抜けていき、安心感に包まれる。
筋肉質の硬くて厚い胸やゴツゴツした腕が、凄く懐かしく感じてしまう。
昨日抱きしめられたばかりなのに・・・なんだか凄く久しぶりみたい・・・うれしい・・・
周りには知らない人達もいるのに、気にはならなかった。
ずっとこうしていたくなる。
沙紀と俊君も寄り添っている。梨乃はまだ琢磨君に抱き着いていた。
琢磨君と目が合っても気が付かない振りをして、京一の胸に顔をまた埋める。
「ねえ、今日はもう別荘に帰りたいの。だめ?」
今日はもうアウトレットでショッピングとかする気分ではなかった。
早く帰って休みたい、シャワーを浴びたい、そして京一と2人でいたい、それだけで良かった。
「ねえ、そうしようよ!」
不思議そうな顔をしながらも京一は頷いてくれた。
「いいよ、そうしようか。怖かったからだろ?気分は大丈夫?」
そう優しく聞きながら頭を撫でてくれる。じわっと涙が浮かんだ。
ごめんなさい・・・そう思ったら今度は涙がこぼれた。
もうずっと一緒にいて・・・ずっとだよ・・・
結局、沙紀も梨乃も私と同じ気持ちだったようで、揃って別荘に帰って行った。
途中に会話は無く、目を合わせることさえ殆どなかった。
「・・・うん、大丈夫」
顔を向けて答えた私に、琢磨君は今まで見たことが無い、いやらしい眼つきで言った。
「それじゃ、これからも2人だけの秘密にしていこうね」
その眼つきは一瞬でいつもの爽やかなものに戻ったけれど、言葉には何か引っかかる物を感じてしまった。
何か変?気のせい?考えすぎ?・・・分からない・・・
戸惑っている私の手を引きながら、出口に向かって行く琢磨君は笑顔で言った。
「嬉しいよ、心愛ちゃんと2人で秘密が持てて。絶対にバレないようにしていこうね」
「う、うん・・・」
心はどこか晴れない。隅っこの方に黒雲が漂っているようだった。
出口の明かりが見えても、嬉しさで駆けだす気分になれない。
「ね、ねえ・・・琢磨君・・・」
不安でハッキリと聞きたくなる。これってここだけの話だよね?これっきりだよね?
そう聞きたかったのに、その時間は無かった。
出てきた私と琢磨君を見て京一と梨乃が駆け寄ってくる。
琢磨君は私の手をすぐに放して梨乃を抱きしめ、私も京一に抱き締められた。
その途端に全身の力が抜けていき、安心感に包まれる。
筋肉質の硬くて厚い胸やゴツゴツした腕が、凄く懐かしく感じてしまう。
昨日抱きしめられたばかりなのに・・・なんだか凄く久しぶりみたい・・・うれしい・・・
周りには知らない人達もいるのに、気にはならなかった。
ずっとこうしていたくなる。
沙紀と俊君も寄り添っている。梨乃はまだ琢磨君に抱き着いていた。
琢磨君と目が合っても気が付かない振りをして、京一の胸に顔をまた埋める。
「ねえ、今日はもう別荘に帰りたいの。だめ?」
今日はもうアウトレットでショッピングとかする気分ではなかった。
早く帰って休みたい、シャワーを浴びたい、そして京一と2人でいたい、それだけで良かった。
「ねえ、そうしようよ!」
不思議そうな顔をしながらも京一は頷いてくれた。
「いいよ、そうしようか。怖かったからだろ?気分は大丈夫?」
そう優しく聞きながら頭を撫でてくれる。じわっと涙が浮かんだ。
ごめんなさい・・・そう思ったら今度は涙がこぼれた。
もうずっと一緒にいて・・・ずっとだよ・・・
結局、沙紀も梨乃も私と同じ気持ちだったようで、揃って別荘に帰って行った。
途中に会話は無く、目を合わせることさえ殆どなかった。

