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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第16章 お揃い
「……?アズ…?」
「ん?なーに?」
「香水変えた?」
「……。うん。」
今までシトラス系の爽やかな香りだったアズなのに、今日のアズは甘い香りがする。
嫌いな香りではないけど、急にどうしたのだろう?
前の香りには飽きちゃったのかな?
アズによく似合う香りだったのに。
「サラが苦手な香りだった?」
「ううん。甘い香り好きだよ。でもどうしたのかな?と思って。」
「うーん。ちょっとした気分転換。これからは、色々変えようかな?って思ってるんだ。」
「そっか。」
「それにね…。」
アズが何だか嬉しそうにして、こちらを見る。
ん?何だろう?
「この香り、サラの香水のメンズバージョン。だから、サラとお揃いなんだよ。」
お揃い?
本当に?
「私が何使ってるか、覚えててくれたんだ?」
「うん。サラの香り好きだから、同じのにしてみた。サラはピンクのでしょ?俺はブルーのにしたんだ。」
さりげなくお揃いにしてくれたアズの気持ちが嬉しい。
アズはいつもこうして、嬉しい事をしてくれる。
しかも嫌味もなくサラッと自然に…。
だから、どんどん私もアズに夢中になってしまうんだ…。

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