この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
PM2時〜パッカー車の恋人〜
第16章 お揃い
「アズ…ありがとう。」
「お礼なんていらないよ。俺がサラとお揃いにしたかっただけなんだから。」
私の頬を撫でながら、アズの瞳が細くなる。
クニャッと下がった目尻。
優しいアズの表情に心が癒される。
「ねぇ、アズ。ベッドに座って。」
「ん?どうした?」
「いいから、座って。」
私の言葉に少し戸惑ったアズだけど、「わかったよ」と言うとベッドに座った。
アズの足元に座って、ジーンズの裾をめくり靴下を脱がす。
そんな私の様子をアズは、不思議そうに眺めてはいるが、何も言わずジッとしてくれていた。
アズの日焼けした引き締まった足首を手に持って、足の甲にチュッとキスをする。
「サラ、恥ずかしいよ…。」
「このままジッとしてて…。」
さっき買ったアンクレットを鞄から出して、ゆっくりとアズの足に付ける。
小麦色の肌にシルバーがよく映える。
「やっぱり良く似合うね。良かった…。」
「サラ?これ、どうしたの?」
「さっきアズを待ってる間に、一目惚れしちゃって、アズに似合うと思って買っちゃった。」
「え?本当に?」
「うん!実はね…これも色違いでお揃いなんだよ!」
そう言って自分のアンクレットを出してアズに見せると、アズがクスッと笑った。
「ほんとだ。色違い。こう
いうのすごい嬉しいな。ありがとう。今度何かお返しさせてなっ。」
「気にしなくていいよ。」
「サラのアンクレットかして…。」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


