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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第22章 "罠"


「ふふ…
そそられる良い姿ですね…」

月詠の胸元を広げ、裾を巻くし上げ、卑猥な女の部分を全て見える様にしてしまう…


「白くて綺麗な肌だ…」

胸元に唇を這わせ、その手は月詠の中心の花の周りを弄り回して煽って来る…


「あぁ!!
はあんっ…あっ…あっ…!!」

薬の作用で、何時もより快感が倍増してしまっている…
ビクビクと体は跳ね、腰が勝手に動いてしまう。

「ふふ…
お気に召した様で」

責める手を早める淡崎、ネチっこく、それでいて肝心な場所は責めない


「あぁ…す…凄い…はぁん!!」

これだけなのに、体はドンドン高みに登らされる…
もう少しで達しようかと思った瞬間、突然淡崎の唇と手が離れた・・・


「あぁ‥はぁ‥はぁ‥どうして…」

淡崎は離れ壁に背を付いて座り、じっと月詠を観察している…

「はぁ‥はぁ‥お願い‥途中で‥止めないで‥」

腰をくねらせ、もの欲しそうに切なげな瞳を淡崎に送る月詠に対し、淡崎はそんな月詠から目を離し、窓を少し開け朧気に人通りを眺めている…



「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」

体中が熱い、何処も燃える様に疼く…
薬の作用なのは十分理解している、だが体は正直に薬と淡崎の責めに反応し、切ないくらいにこの身を蝕む…


(あぁ…我慢…出来ない…)


月詠が自分で自分を責めようと手を伸ばした瞬間、淡崎に両手を掴まれ上で一括りにされてしまう…


「駄目ですよ…一人はね…」

そう言い月詠の帯紐で、淡崎は手首を縛り上げてしまう…


「はぁ‥はぁ‥はぁ‥そんな‥」

「どれだけ耐えれますかね…」

淡崎はまた離れ窓から外を眺め出す…


(この男…!!)


切ない快感と怒りが月詠を襲う…
自分の体からして、薬は二刻(約4時間)もあれば完全に抜ける…
だがそれまでこの状態は流石に辛い。

力を使って逃げる手もあるが、もし目的が新撰組‥それも瑠衣達ならば、かなり不味い、そう思う…
月詠は切なく苦しい快感を、必死に耐える事を選択した・・・






どのくらいこうして耐えて居ただろうか…??


四半刻から一刻くらい??

漸く淡崎は徐に窓を閉め、月詠の横に胡座を掻いて座った…


「どうです?
効果覿面でしょう…
その薬はね常習性があってね、薬が抜けたらまた欲しくなる…
そんな薬なんですよ」
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