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桜舞うあの日のままで
第4章 悠の部屋にて……
「おい、10分間のカウントを始めたんだから、さっさとこっち向いてくれよ。それとも、今になって、約束を破りたくなったのか?」

 緊張と羞恥で消え入りたい思いだった風香だったが、この一言で決心がついた。

 10分間だけのこと、と自分に言い聞かせると、風香は思い切って身体を180度反転させる。

 こうして、双眼をきらめかせて待つ悠の前に、風香の一糸まとわぬ肢体が晒されることとなった。




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