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第19章 交差する縁

「とはいえ向こうに着くのに10時間ほどかかりますから。ゆっくりとして下さい？」
「眠くなっちゃうね」
「寝て構いませんよ」

クスクス笑いながら離陸を待つ。機内ではいろいろな初めての事があった。機内食をもらい、飛行機の模型を貰い…そして何より黒野とずっと一緒にいられる。それが何より愛良は嬉しかった。

「明日の何時くらいに着くの？」
「明日…と言うより今日の昼11時頃ですね」
「でももう夜だよ？」
「日付変更線と言うのがあるんです。その国でも皆どこも同じというわけではないんです。大きくなれば解りますよ」
「そっか…同じ日がもう１回ってお得な感じだね！」