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秘密のキスは蜜の味【完結】
第22章 第2部…抱きしめたい

今までは逢えないのが当たり前で…我慢出来てたのに、こっちに来てからすぐ鏡也君に逢いたくなる。
鏡也君が帰っちゃうのが寂しくて堪らない時があるの…
今日も帰っちゃうんだよね!
「はぁ~」
「葉瑠?ため息ついてどうした?」
ううん何でもないよ!
「葉瑠…仕事は?どんな感じ?」
「う~ん。やっぱり大変」
覚える事がいっぱいで頭パンクしそうなんだもん!
「そっか!ま~暫くは大変だけど慣れだからな。葉瑠ならきっと大丈夫だよ」
「そうかな…うん頑張ってみるよ」
鏡也君だって疲れてるんだから私が愚痴なんか言ったら心配しちゃうね。
「アイツは?……もうこっち来てんの?」
んっ?アイツ……
えっと、藤堂部長の事だよね?
鏡也君、気にすると思ったから敢えて話さないようにしてたんだけど…
「んっと、来週から、来る、かな」
顔色を見ながら返事をすると…ふ~ん!ってそれだけ!
気にならないの?
じゃ大丈夫かな?言っても…
なんだ…心配して損しちゃった。
「来週の土曜日に部長の歓迎会するんだけど!行ってもいい?」
「はあ?……」
急に声のトーンが変わってジロリと睨まれた。
えっマズかったの?
だって興味なさそうだったから……
でもやっぱり…止めたほうが…よさそうだね!
「な~んて…冗談。ビックリした?エヘヘヘ…」
咄嗟に冗談みたいに誤魔化しちゃった。
はぁ~!
「いいよ行っても…」
…うそっ?いいの?ほんとに?
でも、なんで?

