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スローバラードを君に
第6章 蜜月
「美名――!」
目覚めた時、見慣れた天井が見えた。
カーテンの隙間からは明るい陽射しが差し込み、部屋はパンの焼けた良い匂いで満ちている。
「お早う、しょう君……
そんなに大きな声で呼んで……何?」
美名が、エプロンをして鍋で何かを作っていたが火を止めてベッドの側へ来ると、額に手で触れてきた。
俺は本当に叫んでしまったらしい。
夢の中で消えた美名が其処にいる事に、俺は安堵すると同時に、とてつもない不安にも襲われた。……何故、あんな夢を?
「う――ん、具合が悪くはなさそうかな?」
美名は首を傾げた。

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