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スローバラードを君に
第5章 恋人の逢瀬




涙を唇で掬うと、なるべく優しく語りかけた。



「だって……ベンジャミンをクビになったら大変じゃないか……
俺の所においで……」



美名の瞳が揺れたが、キッと唇を結び首を振る。


「やだ!」



「即答するの?」



「だって!そんなの……だらしなさ過ぎだもん……だらだら同棲してお互いに飽きてきて別れるとかありがちでしょ!?」



俺は溜め息を付いた。



「飽きるまで、まだ君の事分かってないし」



「だって……だって」



駄々をこねる様に震えて呟く美名を黙らせるべく、その唇を食む様に吸った。



「……!」



背中や髪を撫でながら、唇を吸い、咥内を掻き回している内に美名の力が一瞬抜けた。

すかさず、指をショーツに伸ばしてまさぐると、身体中震わせて声にならない叫びをあげている。


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