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スローバラードを君に
第5章 恋人の逢瀬
「俺が悪かった……!どうか、戻ってきてくれ!」
俺は弥上のバイト先のコンビニの店の裏で、頭を下げていた。
青と白のストライプの制服がはち切れそうな弥上は、少し腕を動かしただけでも窮屈そうだったが、俺の肩をポンと叩く。
「頭を上げてくれよう。こんな所人に見られたら不審に思われちまうよ……」
「弥上……」
弥上は丸い顔をクシャリと綻ばせた。
「いや、俺も悪かったよ。大人げなくステージほっぽったりしてさ……
あの日、お前だけで演ったんだって?」
「ああ、まあね」
「哀川がこっそり隅っこで見てたらしいぜ」
弥上は店の外のゴミの処理を始めた。
ガラガラと大量の空き缶の音がする。
「あらよっと」
器用にボックスから空き缶の入った袋を一発で出して新しい袋を入れ換える。

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