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スローバラードを君に
第4章 夜明けのファルセット





昨夜、確かにヒメはこの腕の中に居た。

何処かの遠い国から姫様が迷いこんだみたいに。


一晩かけて作ったバラードは完成した。


ヒメに早く聴かせてやりたい……



ヒメがどんな反応をするのか、この目で見たい。



気だるく重い身体をベッドに横たえて、手紙をもう一度眺めた。



……美名。


そうか……



美しい、名前と書いて、ヒメなのか。





「美名……
君には、参ったよ……」




俺は手紙を胸に抱いて苦笑した。


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