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スローバラードを君に
第7章 junk vs シュガースパイス
「そんな……」
美名が驚いたように声をあげて、絶句した。
ああ、今、ドアの向こうで彼女は泣きそうな顔をしているのかも知れない。
美名は、思った事が直ぐに表情に出る。
好きだと言葉にすれば、その柔らかい頬は赤みが差し、ゆっくりと花が開くように唇がうごき、聞き取れない程の恋の詞(ことば)を呟くのだ……
悲しい事を考えている時には、目の中に輝く水滴が顕れて、俺を慌てさせる。
「しょう君、私以外の女の子に好きだって言われたら、う、浮気……するの?」
突然、そんな仮定のストーリーを勝手に造り上げ、悲しみに暮れて居ることがある。
……バカだな、そんなこと有るわけ無いだろ……
俺は、君に身も心も夢中なのに…………
二人の間を隔てているのは、この薄い一枚のドアだけだ。
今、開ければ、美名が其処に居る。
愛らしい長い髪と、華奢な背中を抱き寄せる事が出来る………
彼女への恋情で居ても立っても居られないのに、俺の口からは又、彼女を泣かせそうな言葉が飛び出す。
「何なら、このまま別れた方が美名にはいいんじゃないか?
埋もれたままのぱっとしないバンドマンの俺なんかさっさと捨てて、色男で売れっ子のあいつと付き合えばいいじゃないか」
美名が驚いたように声をあげて、絶句した。
ああ、今、ドアの向こうで彼女は泣きそうな顔をしているのかも知れない。
美名は、思った事が直ぐに表情に出る。
好きだと言葉にすれば、その柔らかい頬は赤みが差し、ゆっくりと花が開くように唇がうごき、聞き取れない程の恋の詞(ことば)を呟くのだ……
悲しい事を考えている時には、目の中に輝く水滴が顕れて、俺を慌てさせる。
「しょう君、私以外の女の子に好きだって言われたら、う、浮気……するの?」
突然、そんな仮定のストーリーを勝手に造り上げ、悲しみに暮れて居ることがある。
……バカだな、そんなこと有るわけ無いだろ……
俺は、君に身も心も夢中なのに…………
二人の間を隔てているのは、この薄い一枚のドアだけだ。
今、開ければ、美名が其処に居る。
愛らしい長い髪と、華奢な背中を抱き寄せる事が出来る………
彼女への恋情で居ても立っても居られないのに、俺の口からは又、彼女を泣かせそうな言葉が飛び出す。
「何なら、このまま別れた方が美名にはいいんじゃないか?
埋もれたままのぱっとしないバンドマンの俺なんかさっさと捨てて、色男で売れっ子のあいつと付き合えばいいじゃないか」

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