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恋のたまご、割るのはダレ?
第2章 ブラックヒストリーというやつ
入社して半年が経つが、貴也とその辺の核心に触れる話をする機会が無いまま、ゆうみの心はモヤモヤを抱えたままなのだ。
「貴也の……アホー……ヤりチ……とこ……」
ゆうみは貴也に何度も頭突きをして罵りながら、意識を失った。
薄れ行く意識の中、皆の声が聞こえていたが、それは次第に遠くなる。
「ありゃあ――
ゆうみ、あっちの世界へ行っちゃったな~
ふぇっふぇっ……」
昌美の声……
「ゆ、ゆうみ君?大丈夫かな?」
早口な、課長の声……
「あらあ~
萩原君に恨み事を言いながら寝ちゃうなんて~
萩原君たら、罪な男ね?」
「萩原さん!
お隣でしょ?
責任持って送り届けて下さいね!」
紗由理と大池の声。
「……」
貴也は何と言ったのだろうか。
それを聞く前に、ゆうみは完全に意識を手放した。

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