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恋のたまご、割るのはダレ?
第9章 貴也参上――!ってばよ!
「畜生っ……どこに行ったんだ!」
貴也は、思い付くかぎりのゆうみが行きそうな場所を探した。
食堂、休憩室、給湯室、更衣室に女子の洗面所⬅おい
まさか、とは思ったが念のため総務課に顔を出してみたが、やはり居ない。
そこの女子に捕まって中々離して貰えなかったが、得意の『ちぎっては投げちぎっては投げる』方式で振り払ってきた。
腕時計を見ると、既に五時半だった。
――時間を無駄にしてしまった。
こんな事をしている内に、もしもゆうみが本当に奴に――
ゆうみが、薄暗い部屋に閉じ込めらられて、棘(いばら)で身体を縛られている映像が唐突に浮かんだ。
玉子はその手に何故か猫じゃらしを持ち、にやつきながらゆうみににじり寄ると、頬をペシペシ叩くのだ。
「ふふ……いい加減に諦めなよ……可愛い仔猫ちゃん」
「いやあ……っ……やめて……」
「誰も助けに来れないよ……僕とゆうみの二人だけだよ……」
「いや……いやあ……
助けて……貴也っ……
私……あんたとエッチでも結婚でも何でもするから……助けて――っ」
勝手な想像と妄想が頭の中で壮大に膨らみ、貴也は拳を固めて絶叫し、再び走り始めた。
「おおおお!!
勿論、この貴也様がお前を助けにすっ飛んでいくぜ――!ぬおおおおおおお」

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