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eyes to me~ 私を見て
第23章 恋情にのたうつ獣
 腰の廻りを覆う布も取り去ってしまうと、バスルームの鏡に、そり勃った獣が映し出される。
 シャワーの栓を捻り、壁に手を突き頭から浴びた。
 熱いシャワーは、火照って欲望に目覚めた身体をますますたぎらせる。
 出発前に、美名をここで抱いた事を思い出すと、ひとりでに獣がビクンと疼く。

「くっ……」

 耐えきれずに右手を伸ばし握ると、快感ですぐに暴発しそうだったが堪えた。
 右手の指の中で、ピクピクと震えるそれは、今すぐに刺激を与えてくれと叫んでいるかの様だ。

「うっ……」

 ゆっくりと手を動かす。
 自分で慰めるのは久し振りだった。
 美名と会ってからはそんな必要がない位に美名を毎日攻め立てていた……
 我慢がない獣の先端部からは、既に精が零れている。
 指を動かす度にそれは少しずつ溢れて獣自身を濡らし、快感に拍車をかけた。


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