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ガーディスト~君ヲ守ル~
第16章 《番外編》死んでもストーカーする男(後編)
鎌田の自宅を尋ねると、暗い顔をした母親が迎えてくれた。無理もない、昨日葬式を済ませたばかりなのだから。
焼香を済ませると、母親は鎌田の部屋に案内してくれた。


部屋はまだそのままだった。
お世辞でも綺麗と言える部屋ではなく、本や書類や衣服などが散乱しており、壁には至る所にアニメのポスターが貼られていた。


「いわゆるオタクってやつか」


護はパソコンのそばに積み上げられたDVDを見ながら言った。


「素手で触るなよ」


白い手袋をはめながら圭吾が言う。
そしてパソコンが置かれてある机に狙いを定め、引き出しを開け、ぐちゃぐちゃになっている中からあるものを取り出した。


「ノート?」


圭吾はそれをペラペラとめくった。
そしてあるページで目が止まる。


「ありましたよ、事件を握るカギが…」


圭吾はその部分を祐司と護に見せた。


「なんだこれ…」


そこには日付と電車の時刻、乗車した車両の番号が2週間分記されていた。


「もしかして…鎌田が青木綾を探していた記録、ですか?」


祐司の言葉に、圭吾は大きく頷いた。


「鎌田と出会った時に思ったんです、もしかしたら一つのことに集中するタイプじゃないかってね」


一番最初の記録を見ると、時刻の隣に『女神現る!!』と書かれていた。


「おそらく鎌田が出会ったのは、青木綾本人ではなく、青木綾になりすました人物、つまり“女神”なのでしょう」


その時の記録は、

9月14日(金)
森が丘 7:20着《女神現る!!》
車両→3両目


「この後、土日月3日間は同じ時刻の電車に乗ってますが、“女神”は現れてないようですね」


圭吾は指でなぞり、順にチェックしていく。


「そして青木綾と会ったのが、21日(金)の7:15着の電車。“女神”よりも一本早いです」


「…てことは、“女神”は森が丘に7:20着の電車に乗ってるってことか!だけど、それを探すのはアバウト過ぎねぇか?」


確かに。
ましてや朝のラッシュ時間帯だ。
同じ車両に乗っているとも限らない。



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