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ガーディスト~君ヲ守ル~
第16章 《番外編》死んでもストーカーする男(後編)
「ところでさ、そのストーカー男が死んだ場所ってラブホテルか?」


護は急に話を変えて質問した。


「…ホテルとしか言ってませんでしたが」

「もし…相手がいたとしたら?」

「自殺じゃなくて、殺されたってことですか?」


祐司の問いに護は頷いた。


「別に逮捕されたわけじゃねぇんだぜ? 二度としませんって誓約書書かされて釈放されてすぐ、だろ? なんか府に落ちねぇんだよなぁ」

「……」


(確かに…。ストーカー男と青木綾の意見が食い違っていたのも引っかかる。面識がないのに、青木綾の名前が記されたハンカチを持っていたのはなぜだ? 良くないことが起こらなければいいが…)


その時…


「キャアアァァァ!!」


突然、綾の悲鳴が響く。


「!!」


祐司と護はドアを勢いよく開け、部屋に飛び込んだ。


「青木さん!!」


中に入ると裸にタオル一枚だけ巻いた綾が廊下に座り込み、怯えた顔で何かを見上げていた。
ただならぬ空気を感じ、祐司や護も綾の視線の先を追う。


そこには、今朝死んだばかりのストーカー男が立っていた。


「あ…あ…」


恐ろしさで震えあがる綾の側にひざまずき、祐司はストーカー男を睨み付けた。ストーカー男は祐司の姿に気付くと、ゆっくりと口を動かした。


『き』

『け』

『ん』


「…危険? どういうことだ?」


祐司が聞き返すと、ストーカー男は人差し指を真下に向けた。


「なんだ? どういうことだ?」


今度は護が聞き返す。
だがストーカー男は無表情のまま、すうっと消えてしまった。


「き…消え…」


綾は力強く祐司の袖を掴んだ。


「…大丈夫ですか? 立てますか?」


祐司は頷く綾の腰を片手で支えつつ、その場に立たせた。


「風邪をひきますので、とりあえず服を着てください」


そして上着を脱いで綾の肩に羽織らせる。


「……」


次第に落ち着きを取り戻した綾は、ぼんやりと祐司を見上げた。


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