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ガーディスト~君ヲ守ル~
第15章 《番外編》死んでもストーカーする男(前編)

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櫛が長い髪の間をすり抜けた。
何度もとかれた黒髪は次第にツヤを増していく。


鏡の前に髪の長い女が座っていた。
自分の姿を見つめうっとりとしている。
 

「あなたは私、私はあなた」


女は鏡の中の自分の顔に手を添えた。
そしてそっと口づけする。


「素敵よ、綾」


女の口元が緩んだ。



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8階建てのマンションに、一台のBMWが停車した。


「じゃあ、よろしくお願いします」


祐司は運転席に座っている圭吾にひとこと言うと、護と共に車から降りる。
圭吾は左手を挙げると、そのまま進行方向に走り出した。


「やっぱりこうなったか」


護は不機嫌そうにマンションを見上げた。


綾からの依頼はこうだ。
昼間シャワーを浴びている最中、物音がしたので洗面所に出てみたら、鏡にあのストーカー男が写ったらしい。
男はすぐ消えるようにすぐ居なくなったらしいが、不安なのですぐ来てほしいとのことだった。


それを聞いた圭吾は「ひとつ確かめたいことがある」と警察に事情を聞きに行くことにしたので、祐司と護が担当することになった。


祐司と護はエントランスに着くと、綾に教えてもらったパスワードを入力した。
ドアが開き、奥のエレベーターに乗り込む。
5階のボタンを押しドアを閉めようとすると、突然バッと人の手が飛び込んできた。


「!」


慌てて護は《開》のボタンを押す。
ドアが開かれると、そこに立っていたのはつばの広い帽子を被った女性だった。



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